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記念誌の役割は過去を記録に留め、未来に向かって歩みを進めていくこと

御南まんまるこども園

渡邊祐三 園長

「御南保育園15周年記念誌」について

御南保育園15周年記念誌

平成14年4月、北区今保に岡山市御南幼児教育センター御南保育園(現在の御南認定こども園)が開園し、今年で18年目を迎えます。途中、乳児保育の質的向上を目指して当時岡山市としては初となる分園施設(現在の御南まんまるこども園)を創設したり、国の大きな制度改革により認可保育所から幼保連携型認定こども園に認可変更を受けたりと、大きな時代のうねりの中を職員が一丸となって無我夢中で乗り越えてきました。しかし、時間と共に職員も大幅に入れ替わり、御南の教育・保育を継続・発展させていく上で最も大切な保育の信念や情熱が徐々に薄らいでいるのではないかという危機感を憶えました。これが記念誌を作ろうと思った最初のきっかけです。

そんな時、友野印刷でウェブデザインのお仕事をしている元保護者の方と偶然再会し、今回の記念誌製作が決定しました。最初は、膨大な資料を前に何から手を付けて良いか全く分からず、手当たり次第に材料を探しは捨てることを繰り返していましたが、友野印刷の記念誌作成マニュアルや、デザイナーの方々の的確なアドバイスやアイデアに助けられ、少しずつ記事や写真が紙面になっていく過程が喜びでした。

約1年半もの年月をかけて完成した記念誌。記事は何度も加筆・修正し、膨大な量の中から写真を選定し、「これは必要!」と思った事柄は概ね入れることができたので、仕上がりにはとても満足しています。また、当時の予定からは大幅に遅れてしまったにもかかわらず、最後まで丁寧に我々の意図を汲み取ってくださり、それをさらに膨らませてカタチにしてくださった友野印刷の高木さまをはじめ、スタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。

記念誌には、大きく分けて2つの役割があると思います。一つは、過去の実績を記録に留めるということ、もう一つは、その組織に携わっている全ての人が先人の思いや自身の保育観を今一度整理して、未来に向かって力強く歩みを進めていくことです。

変化の早い時代であるからこそ、立ち止まって自分たちや先人たちが歩んできた足跡の意味を丁寧に問い直すことが求められているのかもしれません。