最新情報
コラム
昭和100年、そして受け継がれる元号の物語
2025/11/27
コラム
早いもので、今年も残り約1ヶ月となりました。振り返れば、今年は昭和の始まりからちょうど100年という、大きな節目の年でもあります。
「昭和」という言葉を耳にすると、激動の時代を生き抜いた人々の歩みがよみがえり、そのおかげで私たちの今があることを実感します。
この機会に改めて「元号」という存在に目を向けてみると、そこには日本の長い歴史が静かに息づいていることに気づきます。
元号は、日本独自の年の数え方として古くから受け継がれ、時代を象徴する名称として人々の暮らしに根づいてきました。初めて用いられたのは飛鳥時代で、以来、時代の区切りとして、また願いを込めた名前として、1300年以上にわたり受け継がれてきました。
更に、憲法によって元号は天皇陛下一代につき1つと定められ、「明治」「大正」「昭和」「平成」「令和」は、時代ごとの特色や願いを映すものとして親しまれてきたのです。
かつては周辺の国々でも元号が用いられていましたが、時代とともに廃れ、現代まで制度として継承しているのは世界で日本だけです。西暦が一般化した現代でも、元号が変わるたびに新しい時代の訪れを実感できるのは、この文化を大切に受け継いできたからこそでしょう。
昭和100年という特別な今だからこそ、日本が大切にしてきた元号という文化に、改めて思いを寄せてみませんか。そしてこれからも、私たちの歴史と共にある元号という伝統を大切に受け継いでいきたいものです。